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突然の停電で数秒後に復旧するのはなぜ?原因と仕組みを電気工事士が解説

― 使いすぎでも復旧する「今どきの電気の仕組み」―

先日の、格別に寒く、まだ外が薄暗い朝のことです。
身体を震わせながら、

  • エアコン

  • 照明

  • ファンヒーター

  • 前日の味噌汁を温めるためのIH

  • ごはんを温める電子レンジ

と、一気にスイッチを入れた瞬間――
家全体が停電しました。

起きたばかりで頭が回らず、「あ…やってしまった」と固まっていると、
数秒後、何もしないのに照明が点灯

ひとまずホッとしましたが、原因は明らかに電気の使いすぎ
でも、

何もしていないのに、なぜ自動で復旧したの?

昭和の時代を生きてきた私には、ちょっと不思議な出来事でした。


昔の停電といえば「ヒューズ切れ」

昔の住宅で使われていたヒューズ式分電盤。
白い輪の中にヒューズが入っており、切れると停電していました。

私たちが子どもの頃、停電といえばヒューズ切れが当たり前でした。

 

分電盤を開けると、
白い輪っかの中にヒューズが入っていて、
それが切れると家中が真っ暗に。

切れたら最後、
✔ 電気屋さんに走る
✔ 新しいヒューズを買う
✔ 付け替える

…という、今考えると少し大変な復旧作業が必要でした。
「懐かしい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。


今は「ノーヒューズブレーカ」が主流

現在の住宅では、
ノーヒューズブレーカと呼ばれる分電盤が一般的です。

使いすぎるとスイッチが「落ち」、
ブレーカを上げるだけで復旧します。

ヒューズを買いに行く必要もなく、
とても便利になりました。


それでも今回は「何もしなくても復旧」した理由

今回、不思議だったのはここです。

  • 分電盤のブレーカは落ちていない

  • 触っていないのに、数秒後に電気が点いた

その理由は、
電力会社のメーターにあります。


スマートメーターに「ブレーカ機能」がある

現在、多くのご家庭で使われているのが
スマートメーターです。

このスマートメーターには、
実はブレーカ機能が内蔵されています。

電気を一時的に使いすぎると、
➡ 自動的に電気を遮断
➡ 数秒〜数十秒後に自動復旧

という仕組みになっているため、
自分で操作しなくても電気が戻るのです。

「何もしていないのに電気が点いた」
その正体は、このスマートメーターでした。


こんな症状が続く場合は要注意

同じような停電が何度も起こる場合は、

  • 契約アンペアが足りていない

  • 電気の使い方が生活スタイルに合っていない

  • 分電盤が古い

などの可能性があります。

そのまま使い続けると、
不便なだけでなく安全面でも不安が残ります。


お困りの際はご相談ください

  • 使いすぎによる頻繁な停電

  • ヒューズ式分電盤でお困りの方

  • 分電盤の交換を検討している方

電力会社へのご相談はもちろん、
電気設備のことでお困りの際は、当社までお気軽にご相談ください。

日々の「ちょっとした不便」を、
安心して使える電気環境に整えるお手伝いをしています。


今回のブログ担当:第1工事管理部-Mさん